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2008年12月24日 (水)

70

先日、母が70の誕生日を迎えた。
家族にとって70歳を無事に迎えられたのは本当に嬉しいことだというのは、約10年前の出来事からだ。

脳内出血で倒れたのがその時。
その半年前には兄が歩けなくなる病気にかかり、ちょうど最初の会社をやめたばかりの私は数ヶ月、リハビリなどを手伝っていた。そして半年以上たって車も運転できるよう回復したのでGWに友達とドイツに旅行に行き「帰ったら就職活動だ!」と帰ってきたときのことだった。

帰国の前日から電話に出るのが普段家に殆どいない父だった。
帰ってくるとそのまま病院へ。
そこには手術後の影響でETのように頭が腫れ上がった母がいた。
血圧も低く、全くもってこの病気になるのがおかしい状態だったが、どうやら過去にちょっとぶつけたことが長い間血液の固まりを所所に大きくしていたらしい。
幸い運ばれてすぐに手術が受けれ、なおかつその先生がとても腕の良い先生だったので1か月で退院できた。しかし後遺症はもちろんのこと、記憶も断片的に失っていて、脳は人間にとってとても大事なものだと再確認した。そして、「母」がいなくなると家も機能停止することを実感した。

一番の後遺症は腕の力が殆どなくなってしまったこと。
単に入院生活から歩けないということでなく、腕の方は殆どに動かなくなってしまっていた。
それから長いリハビリが始まった。
この時ばかりは家が狭くて助かった。トイレも近いしキッチンも全てが近い。団地の4階だったので、階段を登らなければいけなかったのだが、普通ない手すりが下のお家が高齢者だったため、直前に特別に取り付けられていたのが幸いした。
箸を持つのが精一杯からはじめ、自分の簡単なご飯を作れるようになるまで半年、1年で牛乳パックを抱えて持てるようになった。これは本当に珍しくて、ここまで手術をするとまともに生活はできないと言われていた。でも、女の人は家事をしなければいけないから、必然的にリハビリになる。私も数ヶ月してから週に2日くらいは仕事に出るようにした。

何より助けて頂いたのが母の友達の皆さん。
髪を剃ってしまったので痛くない柔らかい帽子を編んでもらったり、娘とリハビリの散歩に行くと「すぐに甘えるからダメ!私たちが連れていく」と心強くも鬼と化して連れて行ってくれた。当時は帰ってきて「厳しい」とスネてた母も今では大感謝の方々である。本当にそれがなかったら今はない。そのほか治療院などでの痛いリハビリも頑張っていた。

2年ほどたって瓶とか重いものは全く持てないが、だいたい普通の生活ができるようになったので、私も就職して家を出た。その後は2、3週間に一度帰って買い出しだけは行っていたが、7年で病院からも再発はないとのことで安心し、殆ど買い出しも自分でできるようになった。

そして今年、70歳になって「やっと正座ができたの」と喜んでいた。お米とか重いものは持てないが、今ではすっかり見た目元気で大好きな旅行にも行けるようになった。これも本人の努力の賜である。病気前、神経質すぎるほど神経質でいつもキリキリしていたのが、穏やかな方になり「助かった命だからね、あまり深く考えないようにする」と言っていた。健康ならば家族としては嬉しい。
年齢からして、病気の時に手伝ってくれた母の友人が今度病気になったりしている。「あの時助けて貰ったから、今度は私の番」と言っている。母の家系は長寿。次ぎは80歳を無事に迎えられたら嬉しい。

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コメント

遅くなりましたが、お母様お誕生日おめでとうございます!
そんなことがあったのですね。
元気なお母様だなとおもっていただけに。びっくりしました。
ほんとうにこういうときって
人のありがたみを感じ、一層感謝感謝の日々ですね。

ですが・・・すっかり元気になった父は
来月勝手に元同僚と『旅行にゆく』と宣言。
あきれかえる我が家の面々・・・・。
先が思いやられます。

この気持ちどうしたら父に伝わるのでしょうね・・・。
お母様これからも大事にされてくださいね!

投稿: 山羊部 | 2009年1月 2日 (金) 17時18分

どもども、ありがとうございます。
そんなこともあり、未だに後遺症はあるのに先日父のコメント
「もうそんなものはない」。。。オイコラ!?
誰のせいで苦労してんだい。
実は運ばれるときに父はかなりヤバイことをしてくれました。
それは今度会ったときにでも。

お父様、元気になられて良かったね。
男の人は周りの心配はよそにどこへやら。
苦労しますね。お大事に!

投稿: たまねこ | 2009年1月 3日 (土) 04時24分

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